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2017/04/24

多摩川右岸 微高地の低地古墳(5)(神奈川県川崎市 鹿島大神跡地の微高地地形)

今回も古墳ではない。切り株ですらなく、単なる「地面の盛り上がり」である。
が、もしかすると、古墳があったかも知れない、多摩川右岸に残る微高地地形の「痕跡」である。

南武線の鹿島田駅のすぐ西に横須賀線の新川崎駅がある。鹿島田の地名の由来となった鹿島田大神社(鹿嶋大神)は新川崎駅のすぐ隣にある。

01 鹿島大神

この神社の社殿は1mほどの高さの基壇に乗っているので、もしやこの基壇は古墳の痕跡では!?と思ってしまうが、残念ながら神社は鉄道の操車場建設に伴い昭和2年に現在地に移転してきたものである。

02 鹿島大神社殿

社殿前の狛犬には「明治三十五年」の銘があるので、旧地から移転してきたものであろう。

03 鹿島大神狛犬

移転前の鹿嶋社は現在地より100mほど西、新川崎駅の構内付近(宮城野711番地信号所附近)にあったらしい。当時は村内の小高いところに建っていて、洪水時には村民の命を守ったと伝わる。そうだとすれば、移転前に神社があった場所は少なくとも自然堤防の上か、その上に築かれた古墳だったのかも知れず、現在の社殿は当時の社殿を模して基壇を高くしているのかも知れない。

04 鹿島大神由来

現在の境内敷地前から北に向かう緩くカーブした路地は古い道で、明治時代の地図では北から南下してきて鹿嶋社の敷地に突き当たった後、東側へ迂回していたようである。ということは、この道が迂回している島状の地割は、昔、鹿島社が建っていた地割の一部かも知れない。
もしやと思い、道が迂回している島状の土地を注意深く観察すると、確かに道路面よりも島状の土地は基盤が50cmほど高くなっている。これこそ往年の微高地の名残ではなかろうか、と思う。

05 鹿島大神西側の島状地形

06 鹿島大神西側の島状地形

07 鹿島大神西側の島状地形


ここのところ鑑賞の対象が古墳そのものからどんどん遠ざかっている気がする。

08 鹿島大神周辺


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