FC2ブログ
2016/04/23

高台の漁業無線基地に残る2基の古墳(福島県いわき市 千速古墳)

小名浜で一泊することになり、帰路、早起きして古墳を見学することにした。小名浜近辺の古墳は概して情報が少ないが、今回は「ふくしまの遺跡」(福島県考古学会)に掲載されている千速(せんぞく)古墳群に行ってみることにした。

古墳群と言っても、標高54Mの丘陵先端、漁業無線基地局の敷地内に2基しか残っていないらしい。小名浜本町の交差点を東進、林崎の交差点を過ぎると左前方に丘陵が見えてくる。丘陵上には白いアンテナが何本か見える。
御霊神社の北側の山道を上っていくと、ほどなく無線基地があり、入り口の左右に丸いマウンドがあった。

千速古墳(右:南墳、左:北墳)

「ふくしまの遺跡」によると直径20m、高さは4mとある。墳形は不明だが、特に北側のものは道路のカーブに沿って墳裾部が削られているからであろうか、2つ並んだ円墳に見えるが、南側の墳裾も不自然に切り立って見えることから、おそらく両者とも削られているのであろう。2つの墳丘は距離が極めて接近しており、道路で削られる以前、もしかすると二つは繋がっていたのではないか、と思ったりもする。

千速古墳(右:南墳、左:北墳)

千速古墳(南側)

南側の墳丘上には祠が見える。

千速古墳(南側墳頂)


北側の古墳。墳裾が削られている。

千速古墳(北側)

千速古墳(北側)


北側の古墳北側には広場状の空き地があって、遅咲きの八重桜が小雨混じりの曇り空に震えているようだ。

千速古墳の八重桜

千速古墳群地図


2016/02/19

ひっそりと佇む3基の円墳(福島県いわき市 高坂古墳群)

今回でいわきの仕事が完結するので、これが最後のいわき出張になりそうだ。いわき市内には、内郷駅の北西、新川を南に臨む高坂という高台に3つほど円墳があるらしいが情報が少ない。果たして無事辿り着けるだろうか。

駅前でレンタカーを借りて、高坂を目指す。6号陸前浜街道を右折、陸橋で常磐線を越えると高坂小学校が見える。所用は夕方からだが、それまであまり時間がないので、小学校校庭にある第3古墳からの見学となった。(古墳名称はいわき市ホームページによった)

<第3古墳>
高坂小学校の校庭、校舎の前のカヤの樹の下の土台が古墳らしい。直径20Mの円墳だそうだが、コンクリートブロックで四角に整形されていることもあり、知らなければ古墳には見えない。

高坂第3古墳


<第1古墳>
小学校の西隣に真光院というお寺があり、その墓地の中に第1古墳があるとのことだが、見当たらない。墓域の中央、高台のへりのところに真新しい石積みで囲まれた土盛りがそうだろうか。いわき市のホームページにある写真とは違うもののように見えるが、大きな銀杏の木がそれらしくも見える。周囲には直径20Mの円墳らしいものは見当たらない。時間もなくなってきたことだし、おそらくこれなのであろう。

高坂第1古墳か

境内の白梅からよい香りが漂っている。

高坂真光院の白梅

<第2古墳>
真光院のさらに西隣、第2古墳のある住吉神社はすぐそこに見えている。八幡太郎義家、賀茂次郎義綱、新羅三郎義光の父で、陸奥守として多賀城に赴任、前九年の役で活躍した源頼義の勧進というから由緒ある神社だ。

住吉神社社殿

住吉神社由緒

社殿の裏手にマウンドがあり、こちらはすぐにわかった。これも直径20Mの円墳だそうだ。

高坂第2古墳

高坂第2古墳

墳頂に碑があり、梵字のような文字が見えるが、残念、時間切れである。

狛犬が「なんだ、もう行くのか」と言っている(ように見える)。

狛犬吽形

狛犬阿形

高坂古墳群地図


(参考資料)
いわき市ホームページ 「内郷の炭鉱・史跡マップ」 p.6 http://www.city.iwaki.lg.jp/www/contents/1450859727180/simple/map4.pdf

2015/11/27

水田に囲まれた存在感のある円墳(福島県いわき市 甲塚古墳)

出張にかこつけては古墳ばかり見ているようだけれど、今回もいわき出張を利用して市内の古墳を見に行くことにした。

いわき駅から陸前浜街道を車で東へ10分ほど走り、六十枚入口交差点を南へ。夏井川を越えると懐かしい里山と田園風景が広がる中に、甲塚古墳が見えてくる。

(甲塚古墳)遠景

周囲を水田に囲まれており、遠くからでもよく目立つ。青空に兜を伏せたようなシルエットが凛々しい。

(甲塚古墳)現地解説板

凛々しく見えるのは直径37Mに対して高さが8Mと背が高いからだろうか。

昭和45年当時の写真では墳頂に立派な松の古木が生えていて、今以上に存在感のある姿だったようだ。

(甲塚古墳)墳丘近景

古墳そのものの存在感も凛々しいが、それにしても今日は空が青い。
青い、というより、蒼い。

吸い込まれそうな蒼空。

(甲塚古墳)甲塚碑


いわき 甲塚古墳 地図